開くまでの数秒をなくす。コミック・電子書籍ビューア「Raikiri Viewer」を公開しました

自炊したコミックや電子書籍を読もうとして、ファイルをダブルクリックしてから表紙が出るまで数秒待つ。1冊なら気になりません。ただ、棚から本を選ぶように何冊も開いて回る読み方をすると、この数秒が積み上がって「読む気分」を削っていきます。既存のビューアをいくつか試して、それでも待たされる時間が消えなかったので、私たちは自分たちのために作ることにしました。それが「Raikiri Viewer」です。
展開しないから、待たない
多くのビューアは、圧縮された本を開くときに中身をどこかへ展開してから表示します。数百MBのコミックだと、この展開が終わるまで表紙すら出てきません。Raikiri ViewerはZIP系のファイルを展開せず、必要なページだけを直接読み出します。表紙は最初の1枚を読んだ時点で出るので、ファイルの容量が増えても待ち時間はほとんど変わりません。
構造上どうしても展開が必要な7zやソリッド圧縮のRAR、EPUBについては、アプリ専用の領域にだけ展開して以降の表示を即座にします。ユーザーのフォルダに一時ファイルを撒き散らすことはありません。設計の判断はすべて「体感速度を落とさない」を最上位に置いて決めました。
形式を気にせず放り込める
対応しているのはCBZ・ZIP、CBR・RAR、7z、TAR・CBT、LZH、PDF、EPUB、MOBI・AZW3、青空文庫、Markdown、画像フォルダです。手元にある本の形式がバラバラでも、変換したり別のアプリを開き直したりする必要はありません。
読み方の面では、見開き表示、右綴じと左綴じの切り替え、巻をまたいだ移動に対応しています。縦スクロールで読むWebtoon形式のファイルは自動で判定して、ページめくりではなくスクロールに切り替わります。読み終わって次の巻に移るとき、いちいちフォルダを開き直さなくて済むようにしました。
棚に並べて選ぶ
本棚の機能も入れています。フォルダを棚として登録しておくと表紙が並び、そこから選んで開けます。ファイル管理そのものはFinderの仕事なので、移動や改名、タグ付けの機能は入れていません。あくまで「選んで開く」ところだけを担当します。
アプリの表示は日本語・英語・簡体中文・한국어・Españolの5言語を同梱しました。加えて、自分で用意した翻訳ファイルを置いて表示を上書きすることもできます。
Mac App Storeで公開しています
Raikiri ViewerはMac App Storeで配布しています。最初の1か月は無料で試せて、その後は月額300円または年額2,800円のサブスクリプションです(価格は変更される場合があります。最新の金額はApp Storeの表示をご確認ください)。
ダウンロードはMac App Storeから、機能や画面の詳細はRaikiri Viewer公式サイトで確認できます。
私たちWATRIXは、自分たちの困りごとから生まれたツールを外部にも公開しています。ウィンドウ整理の「OctSnap」やキーボード配列切り替えの「Hibari」もそうでした。まず自分たちが毎日使い、手放せなくなったものだけを世に出す。口で説明するより、つくって見せるほうが早いと考えているからです。Raikiri Viewerもこれから手を入れながら育てていきます。



